貧困問題

日本国憲法第25条は「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ことを規定しています。
アベノミクスが成功しているとはいえず、生活保護受給者が過去最多を更新し続け、格差・貧困の問題はますます深刻さを増しています。

こうした社会的状況中で「最後のセイフティー・ネット と呼ばれる生活保護制度の果たすべき役割が問われて来ているのではないかと思います。

このページは、貧困問題や生活保護、あるいは、生活困窮者支援について考えるきっかけとなるリンクを集めてみました。

また、私たちは、格差社会が拡大し、厳しさを増す沖縄県の人々の生活状況を目の当たりにし、2009年に沖縄県で初めての独立型社会福祉士事務所を立ち上げ、生活困窮者支援団体としてのNPO法人を経て、一般社団法人として運営していましたが、残念ながら財政的な問題や人手不足といった課題を克服しきれず2016年7月末をもって閉鎖いたしました。

とくに沖縄では、結論ありきで辺野古や東村高江に基地やヘリパッドの建設が強行されていますが、沖縄の貧困は、差別と平和問題の視点抜きに語ることはできません。実践の記録を著書として2015年に発行しています。

ぜひご覧ください。(下記の写真をクリックすると出版社のサイトに移動します。)

【私たちが沖縄で行っていた実践をまとめた著書】

繁澤多美・高木博史編著『いっぽいっぽの挑戦 沖縄の貧困・差別・平和と向き合うソーシャルワーク』
福祉のひろば、2015年、1200円+税


(画像をクリックすると出版社のページへ移動します。)

【はじめに~一部抜粋】
「戦争できる国づくり」が着々と進む裏で、私たちが普段、向き合っている生活保護受給者や「法のはざま」といわれる人々の暮らしはますます厳しくなり、格差と貧困の拡大はとどまるところを知らない。 私たちは、ソーシャルワーカーとしてこの現実に向き合い、日本国憲法の理念実現に向けて、戦争立法に反対する立場を明確にしつつ、日々の実践とどのように向き合っていくのかを模索していく「いっぽいっぽの挑戦」を皆さんにお伝えしたい。

◆もくじ◆
はじめに
Ⅰ.沖縄における反貧困ソーシャルワーク運動の展開と視点
   ──貧困・差別・平和を見つめて── (高木 博史)
Ⅱ.沖縄の貧困と向きあうソーシャルワーカー奮闘記
   ~(『福祉のひろば』二〇一三年四月号~二〇一五年三月号連載)~(繁澤 多美)
Ⅲ.いっぽいっぽと共に歩んで
  朝日訴訟の時代の再来の驚き(朝日 健二)
  大学コミュニティソーシャルワーカーの役割と「貧困」への取り組み(稲垣 暁)
  いっぽいっぽとの連携による初の生活保護仮の義務付け獲得まで(大井 琢)
  いっぽいっぽの会にかかわって─現実に学び、当事者と共に生きる活動へ─(加藤 彰彦)
Ⅳ.「沖縄の貧困」を問い続ける新たな展開と課(高木 博史)
あとがき

【貧困問題・生活保護問題を考えるLINK】

日本国憲法に基づき自立の助長を目的とした生活保護法

わが国の社会福祉・社会保障に大きな影響を与えた朝日訴訟の精神を引き継ぐNPO 朝日訴訟の会

生活保護制度の問題や運用に対して適切な対応を求めている生活保護問題対策全国会議

生活保護を受けようとする人の権利実現を目指す全国生活保護裁判連絡会

格差社会の拡大を許すな!反貧困ネットワーク

社会正義を貫くソーシャルワーカーたち!特定非営利活動法人 ほっとポット
(埼玉県の生活困窮者支援団体です。私も理事をしています。)

生活保護問題に関する研究活動を行う全国公的扶助研究会

いのちの最終ラインを守ろうSTOP!生活保護基準引き下げ

「生存権アクションぎふ」へのお誘い

高齢者の生活保護における老齢加算の廃止と昨今の生活保護基準の大幅な見直し、引き下げにより生存権が侵害される事態が生じています。

生存権裁判を支援する全国連絡会の要請を受け、岐阜県にも支援組織を立ち上げました。私が代表をしています。当面は、学習会活動などを中心に行います。

学習会等の情報は下記ブログにて随時掲載していきます。皆さん、ご一緒に貧困問題・生活保護問題に関する学習を深めませんか?

「生存権アクションぎふ」ブログ
http://gifuseizonken.blog.fc2.com

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